日々の便り

2024年04月01日

春爛漫の「卯月」。由来の一つ「空木(うつぎ)」とは?

春爛漫の4月。和風月名は「卯月」で、空木(うつぎ)の花である「卯の花」が咲く季節なので、「卯の花月」を略して「卯月」という説が有力です。また、「植月(うえづき)」が転じたという説もあります。
4月は進級、進学、就職など、新しいスタートの季節。卯月の「う」は「初」「産」を意味するという説もあり、様々な事が新しくなる4月にはぴったりですね。

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さて、和風月名の由来の一つとなっている空木とは、どんな木なのでしょうか。
空木は、幹の中心が空洞になっていることからその名が付きました。旧暦の4月の頃(現在の5月、初夏の頃にあたります)、小さな白い花を咲かせます。空木の花は「卯の花」とも呼ばれ、古くから親しまれてきました。大豆からできる「おから」のことを別名「卯の花」と呼びますが、これは白くて見た目が空木の花=卯の花と似ているからです。
暑さ寒さに強く、刈り込んでも丈夫で、あまり大きくならないので、庭木や鉢植えなどによく使われています。木材としても腐りにくく、木釘などにも使われます。

【季節のめぐりと暦】和風月名

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