日々の便り

2024年04月08日

お釈迦様の誕生日「花祭り」。身近な春の花「たんぽぽ」

4月8日または月遅れの5月8日は「花祭り」です。正式には「灌仏会(かんぶつえ)」、「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれる行事で、仏教の開祖お釈迦様の誕生日を祝います。

お釈迦様の誕生の姿を表した「誕生仏」を、花いっぱいの「花御堂(はなみどう)」に安置し、その頭上から甘茶をかけて誕生を祝います。花御堂は、釈迦誕生の地であるインドのルンビニーの花園になぞらえたものです。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時に九頭の龍が天から清浄の水を注いで産湯を使わせたという故事や、同様に甘露の雨が降り注いだという故事にちなんでいます。

灌仏会は奈良時代に行われたのが最初といわれ、当時は香水(こうずい)と呼ばれる水をかけていましたが、江戸時代には甘茶をかける習慣が広まりました。
甘茶は、ユキノシタ科に属するガクアジサイの仲間のアマチャの葉を乾燥・発酵させたもので、これを煎じたお茶を使います。俳人、小林一茶も好んだそうです。
灌仏会の日に寺院でもらった甘茶を飲むと病気をしない、目につけると目が良くなるなどといわれています。また、甘茶で墨をすり、「千早振る卯月八日は吉日よ、神下げ虫を成敗ぞする」と書き、門口や柱に逆さまに貼って害虫よけのおまじないにするという風習もあります。

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さて、春本番となりました。道端で黄色い花を咲かせているたんぽぽは、子どもたちにも親しみやすい花ですね。伸びた茎の先に黄色い花が咲いている様子をお絵描きしたり、たんぽぽの綿ぼうしを吹いて綿毛を飛ばして遊んだり、誰でも一度はたんぽぽで遊んだことがあるのではないでしょうか。身近なたんぽぽですが、意外と知らないことも。たんぽぽの花の咲き方や名前の由来、日本のたんぽぽと外来種のセイヨウタンポポとの違いなど、たんぽぽの豆知識をご紹介します。
【暮らしのまつり・遊び】春/たんぽぽ


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