5月31日から、七十二候では「麦秋至(むぎのときいたる)」になります。
季節は梅雨にさしかかるところですが、麦の穂が実り始める頃なので、麦にとっては実りの秋に相当します。「麦秋(ばくしゅう)」は夏の季語で、黄金色の波のように穂を揺らす風を「麦の秋風」といいます。
さて、鮎がぴちぴちとはねながら渓流を遡上する様子は、初夏の風物詩。清流に棲み、柳の葉のようなスマートなスタイルの鮎には気品も感じられます。一般的には6月頃が鮎釣りの解禁時期で、釣り人たちが楽しみにしていたシーズンが始まります。
鮎は、北海道西部から沖縄まで日本各地に生息しており、3~6月頃、若鮎の群れが川を遡上し始めます。中流域に達するとそこに定住し、石についた藻などを食べて成長し、秋になると産卵のために川を下りはじめます。
鮎の釣り方で一番人気はおとりの鮎を使った「友釣り」。そのほか落ち鮎をすのこで捕獲する「梁(やな)漁」や、鵜を使った伝統漁法「鵜飼(うかい)」など、ちょっと珍しい漁法があります。
古くから日本人に親しまれてきた鮎は、食べ方もいろいろありますが、一番は「塩焼き」でしょう。天然の鮎ははらわたを出さずに焼いた方が鮎の香りや味がより楽しめるといいます。旬の季節にぜひ味わいたいものです。
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【暮らしのまつり・遊び】夏/鮎釣り
【季節のめぐりと暦】七十二候
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2024年05月31日