日々の便り

2024年06月21日

夏本番の「夏至」。夜になると眠る「合歓の木(ねむのき)」とは

6月21日は二十四節気の「夏至」。「立夏」と「立秋」のちょうど真ん中で、一年でもっとも昼が長く、夜が短い日です。太陽の通り道が地軸に対して90度で、北半球では正午の太陽がほぼ真上に近いところを通ります。
三重県二見浦では、5月頃から7月頃に、大小仲良く並んだ夫婦岩の間から朝日が昇ります。日本には夫婦岩がたくさんありますが、岩の間から朝日が昇るのは大変めずらしく、特に夏至の頃は、約200㎞先の富士山の背後より昇る日の出となることから、特別な光景です。

七十二候では「乃東枯(なつかれくさかるる)」の時期です。「乃東」というのは「夏枯草(なつかれくさ、かごそう)」、「うつぼ草」の異名で、冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に紫色の花穂が黒ずみ、枯れたように見えます。この花穂は、昔から洋の東西を問わず生薬として利用されていたそうです。

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さて、6月から7月頃に、刷毛のようにふわふわとした薄紅色の花をつける「合歓の木」。夜になると葉を閉じて眠るように見えることから「ねむの木」と呼ばれるようになったそうです。漢字の「合歓」は夫婦円満を表す中国の言葉からついたものです。
もうすぐ七夕ですが、七夕にも「合歓の木」は一役買っています。七夕と合歓の木の組み合わせはちょっと意外に思えるかもしれませんね。古くから人々に親しまれてきた合歓の木の豆知識をご紹介しています。
【暮らしのまつり・遊び】夏/合歓の木


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