日々の便り

2024年07月15日

先祖の霊を迎える「お盆」。海の恵みに感謝する「海の日」

7月15日はお盆の中日。お盆の行事は全国各地で行われるものですが、地域によって時期が違います。お盆の中日は、旧暦では7月15日でしたが、新暦の今は8月15日(8月盆)が中心です。新暦から旧暦に変わるときに「月遅れ」のお盆となったためですが、東京や横浜などの都市部では7月15日(7月盆)というところが多くあります。また、沖縄や西南諸島では、旧暦7月15日を守っているので、毎年お盆の日が異なります。

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さて、ご先祖様を偲ぶ行事として私たちに馴染み深い「お盆」ですが、「お盆」の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。ちょっと日本語らしくないのですが、それもそのはず、「盂蘭盆」はインドのサンスクリット語の「ウラバンナ」(逆さ吊り)、ペルシャ語の「ウラヴァン」(霊魂)からきた言葉だといわれています。
また、お盆は供物を盛る器を表しているという説もあります。

日本で最初にお盆を行ったのは推古天皇といわれ、1400年も前の飛鳥時代にさかのぼります。長い間、貴族や僧侶だけが行う特別な行事でしたが、江戸時代になって、ろうそくや提灯などが出回るようになり、一般の人にも定着していき、現代に続いています。
こちらでお盆の起源についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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また、7月の第3月曜日は「海の日」で、今年は7月15日。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として、1996年から実施されています。もともとは7月20日でしたが、ハッピーマンデーにより2003年から7月の第3月曜日となりました。
夏の海といえば、海水浴。古くは医療目的で行われていました。日本では「潮浴(しおあみ)」「潮湯治(しおとうじ)」などと呼ばれ、鎌倉前期の歌人、鴨長明は、尾張大野の浜で海水を浴び、源実朝も鎌倉で医療のために海水浴をしたといわれています。
今年の暑さは尋常ではないので、海水浴などに出かけるときも体調には十分気をつけたいものです。

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