7月22日は二十四節気の「大暑」。最も暑さが厳しいころという意味です。今年は猛暑のレベルが違いますから、熱中症対策は万全にしたいものです。加えて、急な大雨にも油断できません。天気予報をまめにチェックするのも大切ですね。
七十二候では、「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」に入ります。桐の花が実を結びはじめる頃。桐は成長が早いので、昔は女の子が生まれると庭に桐を植え、結婚するときにそれで箪笥を作ったりしました。
さて、7月24日は「土用の丑の日」。よく聞く言葉ですが、「土用」とは中国の陰陽五行説がもとになっています。万物の根源とされる「木火土金水」を四季にあてはめ、春=木、夏=火、秋=金、冬=水とし、あまった「土」を立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間にあてはめたものが土用です。中でも土用といえば梅雨明け頃の夏の土用をさすことが多くなりました。土用の期間中にある丑の日が「土用の丑の日」で今年は2回あります。7月24日が「一の丑」、8月5日が「二の丑」です。
昔から、鰻・梅干し・うどん・うりなど「う」のつくものを食べる「食い養生」の風習がありました。その他にも、あんころもちの「土用餅」や「土用しじみ」のしじみ汁、栄養価が高いとされる「土用卵」なども昔から良いとされてきた食べ物です。
「土用の丑の日」に限らず、この時期は栄養のあるものをしっかり食べて夏バテを防ぎましょう。
また、薬草を入れた「丑湯」に入る習慣もあります。江戸時代には桃の葉を入れた桃湯を丑湯としていたそうです。蒸し暑い日には、ついシャワーだけで済ましがちですが、お気に入りの入浴剤を入れてゆっくり湯船につかって疲れをとるのもおすすめです。
【季節のめぐりと暦】二十四節気
【季節のめぐりと暦】七十二候
【季節のめぐりと暦】土用
【旬の味覚と行事食】夏/土用丑の日・鰻の話
【暮らしのまつり・遊び】夏/丑湯
2024年07月22日