七十二候では、7月27日から「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」になります。土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」といいます。まさに今の暑さを表していますね。
また、夏の風物詩といえば「花火」。花火大会は一年を通して開催されていますが、7月、8月は特に多い時期です。なぜかというと、お盆の時期の花火には、霊を慰め無病息災を祈るという意味があり、また、暑い時期に涼しさを味わう「納涼」の意味もあるからです。夜空に色とりどりの花を咲かせる花火は、昔から日本人に愛されてきました。光の艶やかさ、音の迫力、数秒で消えていく潔いまでのはかなさが花火にはあり、それが日本人の美意識につながっているからでしょう。
都内では、7月27日に「隅田川花火大会」が開催予定です。
享保17年の大飢饉で多くの死者が出たため、翌年の川開きで慰霊と悪疫退散を祈願する水神祭が催され、盛大に花火が披露されました。これが「両国川開き花火」(隅田川花火大会の原型)のはじまりです。
この夏も日本中で花火大会が開催されます。日本中の夜空がきれいに晴れると良いですね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】夏/花火
2024年07月27日