日々の便り

2024年08月28日

暑さがおさまり始める「天地始粛」。台風が多い厄日「二百十日」

8月28日から七十二候の「天地始粛(てんちはじめてさむし)」になります。天地の暑さがようやくおさまりはじめる頃。「粛」は縮む、しずまるという意味です。

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また、8月31日は雑節の「二百十日」にあたり、昔から台風が多い厄日とされています。
立春から数えて210日目を「二百十日」といい、秋の収穫を目前にして台風の襲来を警戒し、過去の経験から油断のならないこの日を厄日として戒めたのです。「二百二十日(にひゃくはつか)」(2024年は9月10日)も同様の雑節で、「二百十日」、「二百二十日」、旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」(2024年は9月3日)、は農家の三大厄日といわれます。
また、農家だけでなく、漁師にとっても出漁できるかどうかとともに、生死に関わる問題でもありました。

農家や漁業関係者だけでなく、台風は市街地にも大きな被害を与えています。停電や断水など、生活インフラにも影響が出て、台風が去った後も不便な生活が続くことも多々あります。防災用品の備えや、避難指示が出た時の避難場所の確認など、準備の大切さを肝に銘じる今日この頃です。


【季節のめぐりと暦】七十二候
【季節のめぐりと暦】雑節/二百十日・二百二十日

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