日々の便り

2024年09月07日

二十四節気「白露」。秋の風情漂う「秋の七草」

9月7日は二十四節気の「白露」。秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃という意味です。七十二候では「草露白(くさのつゆしろし)」となり、草に降りた露が白く光って見える頃です。朝夕の涼しさが際立ってきて、本格的な秋の到来を感じる頃ですが、今年は、甚大な被害を出した台風や大雨が多く、秋の訪れが風情豊かなものではないのが残念です。今後は天候が落ち着き、「秋の七草」などに穏やかな秋の風情を感じたいものです。

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さて、「秋の七草」とはどのような草花でしょうか。「春の七草」は食べられますが、秋の七草は観賞するもの。万葉の歌人、山上憶良が「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」と詠んだ歌が由来といわれています。七草とは、萩(はぎ)、尾花(おばな=すすきのこと)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)の七つ。
憶良は「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠んでいます。
「朝貌の花」は、「桔梗」「朝顔」「木槿(ムクゲ)」「昼顔」など諸説ありますが、一般的には「桔梗」を指すとするのが有力です。
それぞれがどんな花なのかは、こちらをご覧ください。
【暮らしのまつり・遊び】秋/秋の七草


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