日々の便り

2024年10月01日

「神無月」に神々が大集合。出雲で開かれる重要会議とは?

10月の和風月名は「神無月(かんなづき、かみなづき)」。その由来は、神を祀る月であることから「神の月」とする説が有力とされていて、「無」は「水無月」と同じように、「の」という意味をあらわす「な」にあたるといわれています。
また、全国の神様が出雲大社に集まり、諸国に神様がいなくなることから「神無月」になったという説も有名です。神々が集まる出雲の地では、旧暦10月を「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。
この他、神嘗祭(かんなめさい)をする月という意味の「神嘗月(かんなめづき)」が語源とする説、夏の荒天がひいて雷が鳴らなくなる「雷無月(かみなしづき、かみなかりづき)」、新酒を醸成する(かもなす)頃という「醸成月(かみなしづき、かもなんづき)」などが転じたという説もあります。

202410_izumotaisha_S.jpg

ところで、神々はなぜ出雲大社に集まるのでしょうか。出雲大社の祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は自分の子どもたちに全国各地を守らせており、年に一度その子らと他の神々も呼び寄せて、来年の重要事項について会議をするためといわれています。神様の会議で話し合われるのは、来年の天候や、農作物の収穫などについて、そしてメインテーマが「縁結び」です。神様の話し合いによって人の縁が結ばれていくということで、出雲大社は縁結びの総本山なのです。来年はどんなご縁が結ばれていくのでしょうか。それはまさに神のみぞ知るということですね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
【季節のめぐりと暦】神無月の由来

ページトップへ