日々の便り

2024年11月01日

早くも「霜月」。晩秋を彩る、世界に誇る日本の紅葉

11月の和風月名は「霜月(しもつき)」。旧暦の11月は今の12月頃にあたります。文字通り、霜が降る月ということで「霜降月(しもふりつき)」が略されて「霜月」となりました。木の葉などの露が凍って霜になり、消えてしまうので「露隠月(つゆごもりづき)」「露隠葉月(つゆごもりのはづき)」ともいわれます。

202411_kouyou_pixta_81204192_S.jpg

2日からは七十二候の「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。晩秋を彩る山々が美しく紅葉する季節です。
実は、日本の紅葉は世界で最も美しいといわれています。地球の3割は森林ですが、針葉樹林や熱帯雨林が多く、紅葉する落葉樹林がまとまっているのは、東アジアの沿岸部と北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部にすぎず、その中で日本は、国土のおよそ7割が森林で様々な落葉樹が生えています。しかも寒暖の差があり、葉の色付きも鮮やか。このような日本の気候風土のおかげで、いたるところで美しい紅葉を楽しむことができるのです。
平安時代、貴族の間では紅葉見物が流行り、それが「紅葉狩り」のはじまりといわれています。
「狩る」といっても「紅葉狩り」とは紅葉を観賞すること。狩猟をしない貴族の間では、草木を眺め自然を愛でることを狩りに例えたといわれています。

また、11月3日は「文化の日」。日本国憲法が公布された日を記念し、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として昭和23年に制定されました。今年も多くの美術館や博物館などが入場無料になります。振替休日があり連休になりますので、お出かけしてみるのもいいですね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】紅葉狩り
【暮らしの中の歳時記】紅葉前線

ページトップへ