12月26日から七十二候の「麋角解(さわしかのつのおつる)」になります。「麋」は大鹿のことです。鹿の雄は春に角が生えはじめ、冬のこの時期になると角が脱落します。
さて、お正月に欠かせない餅料理「雑煮」。餅には、年神様の魂が宿っており、食べることで年神様からその年の生命力が与えられるとされていました。
そして、正月の雑煮作りには、「若水」が使われました。「若水」とは、元日の早朝に恵方に出かけて汲んできた湧水です。邪気を払うとされ、まずは年神様に供え、雑煮を煮たり、お茶を淹れるのに使ったりしました。
雑煮は地方色豊かですが、大きく分けて関西風と関東風があります。
関西風は白味噌仕立てで丸餅を焼かないで煮るスタイル。丸餅なのは鏡餅を模しているからだといわれています。
関東風は醤油仕立てのすまし汁に角餅を焼いて入れるスタイル。江戸では醤油文化だったことや、武家社会では「味噌をつける」はしくじるという意味で縁起が悪いため、味噌は使いません。寒冷地でも長持ちするよう伸して切った丸める手間がない角餅で、焼いて膨らみ丸くなると解釈するそうです。
そして、全国にすまし汁のお雑煮が多いのは、参勤交代で全国に江戸文化が伝わったためだといわれています。
雑煮に使われる具材は、ご当地色豊か。また、家ごとに我が家の味があるのも特徴です。
新潟ではいくら、宮城ではハゼの焼き干し、広島は牡蠣、香川はあん餅を入れます。岩手では雑煮の餅をくるみだれにつけて食べる地方もあります。みなさんの家はどんなお雑煮ですか? お雑煮にはその家の文化があるので、「我が家の雑煮」を大切にしていきたいものですね。
【暮らしを彩る年中行事】お正月の食べもの/雑煮
【暮らしを彩る年中行事】お正月の食べもの/若水
2024年12月26日