今日が仕事納めという方も多いでしょう。もうすぐお正月。「おせち料理」の用意をする頃となりました。実は「おせち料理」はもともと正月だけのものではなく、節供の料理全般を「御節供(おせちく)」「節供(せちく)料理」などと呼んでいました。やがて、節供の中でも一番重要なお正月の料理をさすようになり、「おせち」と呼んで親しまれるようになったのです。
おせちは年神様へのお供え料理ですから、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、無病息災、長寿などの祈りを込めて、縁起のよい海の幸、山の幸を豊富に盛り込みます。
そして、年神様と共に食べることで、そうした幸せを得ようとしたのです。
年神様はご先祖様でもあると考えられていたので、地元で採れた食材を使って、毎年同じ料理をお供えするようになったといわれています。
こういう由来を知ると、おせち料理を用意して食べるということが大切なのだと感じます。手作りおせちでも、購入したおせちでもそれぞれのご家庭にあったおせち料理で、お正月をお祝いできればいいですね。
【暮らしを彩る年中行事】お正月
【暮らしを彩る年中行事】お正月の食べもの/おせち料理
【旬の味覚と行事食】冬/おせち料理のいわれ
2024年12月27日