日々の便り

2025年01月03日

令和7年は「巳年」。「初詣」も混雑を避けてのんびりと

早くも正月3日となりましたが、初詣にはお出かけになりましたか?
もともとはその土地を守る産土神や一族を守る氏神様に新年の挨拶をするもので、江戸時代には恵方(その年の吉の方向)にある社寺にお参りする「恵方詣」も流行りました。
現代では、多少遠くても有名な社寺にお参りしたり、商売繁盛や合格祈願などのご利益の種類で詣でる先を決めたりすることも多いでしょう。
初詣は早いほうが良いとされているので、三が日を過ぎたら松の内(一般的には1月7日まで)に、遅くとも小正月(1月15日)を目安にしますが、今は混雑をさけるため初詣の期間もゆるやかになっています。

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さて、2025年は巳年。本来、干支は十干と十二支を組み合わせたものなので、2025年の干支は「乙巳」(きのとみ)ですが、一般的には十二支のほうをさすため、「巳」についてのまめ知識をご紹介します。

「巳」を動物にあてはめると「蛇」になります。昔から、蛇は信仰の対象となっており、谷や低湿地を司る谷神(やとのかみ)、豊穣神、天候神などとして崇められてきました。祭祀や祀りごとの「祀」とは自然神を祀ることをいいますが、文字の中に「巳」が用いられているのは、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからです。

蛇は脱皮をすることから、巳年は新たな挑戦や変化に前向きになる年といわれています。
巳の特徴は探究心と情熱。蛇は執念深いとされていますが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをするといわれています。
また、蛇は脱皮を繰り返して成長することから、金運や幸運を招くと考えられ、蛇の抜け殻を縁起物として財布に入れたり、お守りにしたりする風習もあります。

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