1月13日は令和7年度の「成人の日」(1月の第2月曜日)です。新成人の皆様、おめでとうございます。
成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」という趣旨の国民の祝日です。現在は1月第2月曜日が成人の日ですが、2000年にハッピーマンデー制度で改定される前は、1月15日でした。1月15日は小正月で、かつて小正月に「元服」の儀式が行われていたからだといわれています。
日本の成年年齢(民法では成人ではなく成年といいます)は、明治29年に制定された民法により20歳とされてきましたが、2022年4月1日から18歳に引き下げられました。
成人年齢の引き下げで大きく変わったのは、18歳・19歳でも親の同意を必要とせずにクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりできるようになったこと。女性が結婚できる年齢は16歳から18歳になりました。飲酒や喫煙、競馬や競輪などについては、健康被害の懸念やギャンブル依存症対策などの観点から20歳のままです。
成人の日には多くの自治体で成人式が行われています。成人式は「冠婚葬祭」ということばの「冠」にあたり、奈良時代からおこなわれていた「元服」の儀式に由来します。元服の「元」は、首(頭)、「服」は着用という意味であり、公家や武家において、成人男子の通過儀礼として頭や服を改めていました。
現在、成人式の時期や在り方に関しては法律による決まりはなく、式は各自治体の判断にゆだねられていますが、「二十歳の集い」などの名称で、従来通り20歳の方を対象に行われるところが多いようです。
【暮らしの作法】人生の通過儀礼/子どもの通過儀礼
2025年01月13日