1月25日から七十二候では「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」になります。沢に流れる水さえも凍る厳冬の時期ということで、その光景を想像するだけで震えてしまいますね。
沢の水どころか滝まで凍ってしまうと「氷瀑(ひょうばく)」となります。滝によってさまざまな姿形が造り出され、氷瀑はまさに自然が作り出した氷の彫刻といえます。
さて、1月25日は初天神の日。各地の菅原道真公をまつる神社(天満宮や天神)で「鷽替え神事」が行われます。「鷽(うそ)」という小鳥をかたどった木彫りの人形を取り替えることで、凶事を「嘘(うそ)」にして幸運に替えてしまおうという祭りです。
都内では亀戸天神社(江東区亀戸)、湯島天満宮(文京区湯島)、五條天神社(台東区上野公園)、新井天神北野神社(中野区新井)などで行われています。発祥は、太宰府天満宮ですが、こちらは1月7日に行われています。木彫りの鷽は災厄を吉に替える開運のお守りです。姿もかわいらしく、人気となっているそうです。
また、1月25日は第4土曜日ということで、奈良の代表的な冬の行事「若草山の山焼き」(若草山焼き)が行われます。大花火打ち上げの後、若草山の草地に火が点けられ、炎に包まれた若草山の姿が闇に浮かび上がります。赤々とした炎が古都の夜空を染め上げる眺めは壮観です。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】冬/鷽替え神事
【暮らしのまつり・遊び】冬/若草山の山焼き
2025年01月25日