3月10日から七十二候の「桃始笑(ももはじめてさく)」になります。桃の花が咲きはじめる頃という意味で、花が咲くことを「笑う」と表しているところが素敵ですね。
そういえば、春の季語として「山笑う」という言葉もありますが、若葉や春の花に彩られた山々は、まるで、微笑んでいるかのような優しい表情を見せてくれます。
そして、東日本大震災から明日で14年。震災支援のチャリティーソング「花は咲く」(作詞:岩井俊二/作曲:菅野よう子)が心に響きます。東日本大震災後も、熊本、北海道、能登半島などが大震災に見舞われています。防災の心構えを新たにしたいですね。
さて、桃の産地は、桃の花が美しい名所でもありますが、江戸時代には、鑑賞用として「花桃(ハナモモ)」が品種改良されました。
桃の原産地は中国で、日本には弥生時代には渡来していたといわれています。
花や実は中国では、邪気を祓い、福を招くとされており、日本でも邪気を祓うとして行事に用いられ、女の子の幸せを願って桃の節供が祝われています。
桃の花とともに、この時期、春を感じさせてくれる花のひとつに「菜の花」があります。
温暖な地域では2月頃から開花し、春の訪れを感じさせてくれます。一面黄色にそまる菜の花畑や、桃や桜とのコラボレーションなどで私たちの目を楽しませてくれます。
また、見るだけでなく、食べてもほろ苦い春の味を楽しめる菜の花。辛し和えやごま和えなどは定番ですね。菜の花の種類や選び方、簡単なレシピをご紹介します。
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2025年03月10日