3月25日から、七十二候では「桜始開(さくらはじめてひらく)」になります。
桜の花が咲きはじめる頃という意味で、桜の季節の到来です。
河津桜のように2月頃から咲きはじめる早咲きの桜もありますが、桜の代表格はやはりソメイヨシノ。地域によって開花、満開の時期には差がありますが、桜前線を追いかけていけば桜を長く愛でることができますね。お花見シーズンになり心も躍りますが、ルールと節度を守って美しい日本の桜を堪能したいものです。
お花見の歴史は古く、平安貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で、歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんだそう。やがて江戸時代には庶民の春の行楽としても親しまれるようになりました。
花見で歴史的に有名なのが、豊臣秀吉が慶長3年春に開いた「醍醐の花見」。
京都の醍醐寺は平安時代から「花の醍醐」と呼ばれるほど桜の名所でしたが、秀吉はさらに700本の桜を植え、1300人余りの人が参加する盛大な宴を開きました。このときに茶菓子として振る舞われたのが色のついた団子で、これが花見団子のはじまりといわれています。
お花見が庶民に広がるにつれて、花見団子もお花見には欠かせないお菓子として定着していったのです。
「花見団子」は赤(実際はピンク色)、白、緑の3色が春らしくかわいい和菓子です。団子が3色なのにも深いわけがありました。詳しくはこちらをぜひご覧ください。
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2025年03月25日