4月15日からは七十二候の「虹始見(にじはじめてあらわる)」になります。冬の間、乾燥していた大気が潤うようになり、雨上がりの空に虹がかかるようになる頃です。淡く、消えやすい春の虹も次第にくっきりとしてくるでしょう。
虹は、空気中の水滴がプリズムとなって、太陽光を反射し、太陽光の波長の違いによって色分けされて見えるもの。このため、波長の長い赤は虹の外側に、波長の短い紫は一番内側に見えます。虹の色の順番は、外側から「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」。日本では「七色の虹」というように、虹の色は7色というのが常識となっています。
ところが、世界では虹は7色とは限りません。
アメリカやイギリスでは、一般的に虹は6色といわれていて、藍色を区別しません。
ドイツではさらに橙色も区別しないので5色となり、アフリカでは暖色と寒色のみで2色という部族もあるそうです。
もともと虹は連続して変化した色の帯ですから、はっきりとした色の境目があるわけではありません。これを何色ととらえるのかは、その国の文化によって違いが出ます。また、色の名前を知らなければ、色を識別することもできません。
日本では馴染み深い藍色を、日本人は虹の色として捉えることができるため、欧米では6色といわれている虹を、7色と感じることができるのでしょう。
また、各国の文化の違いによって、太陽や月の色の感じ方にも違いがあります。詳しくはこちらをご覧くださいね。
【暮らしのまつり・遊び】春/虹は何色?
【季節のめぐりと暦】七十二候
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2025年04月15日