2018年09月25日

秋の陶磁器まつり

 

日本各地に特色のあるやきもの産地があります。

やきものの歴史は古く、縄文時代の土器に始まり、陶器、炻器(せっき)、磁器と発展し、日常の実用品、美術品や工業製品など、さまざまな分野で活用されています。

身近なやきものといえば、やはり毎日使う器類です。特に和食は料理を盛りつける器を変えるだけで、料理の印象が変わって、味覚だけでなく視覚でも楽しむことができます。日常でもちょっと器に凝ってみると、食卓が素敵になりますね。

やきものの種類や産地を知って、自分好みの器選びの参考にしましょう。

 

 

 

■やきものの種類と産地

やきものは材料の種類と焼き上げる温度によって、大きく陶器と磁器に分けられます。そのため、やきものを「陶磁器」と呼ぶこともあります。

 

【陶器】

粘土質の陶土を原料としており、焼成温度は900~1200℃。叩くと鈍い音がするのが特徴です。ぽってりとしていて素朴な雰囲気で「土もの」とも呼ばれています。吸水するため、シミができることもありますが、それを景色として楽しみます。

代表的な産地は、萩、唐津、益子など。

 

 pixta_4315472_S陶器萩.jpg

 

 

炻器(せっき)

陶土を原料に900~1400℃で焼成したもの。陶器と磁器の中間のもので、吸水性がほとんど無く、叩くと金属的な音がします。磁器に似ていますが、広い意味では陶器の仲間とされています。

代表的な産地は、備前、信楽、万古など。

 

陶器茶碗 茶.png

 

 

【磁器】

陶石を砕いたものに水を加えて粘土状にしたものが原料で焼成温度は13001400℃。硬くて薄くなめらかで、叩くと金属音がするのが特徴で「石もの」ともいいます。ほとんど吸水しないため汚れにくく、丈夫で扱いが楽。光が透けて見える透光性があります。

代表的な産地は、有田、九谷、瀬戸、清水など。

 

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■秋の陶磁器まつり

やきものの産地では、春と秋に展示や販売のイベントが多く行われます。この秋、これから行われる予定の催事をピックアップしてみました。一度にたくさんの作品に触れることができますので、出かけてみるのも良いでしょう。

※詳しい内容については、それぞれのHPなどでご確認ください。

 

 pixta_1978123_S陶器市.jpg

 

みかわち陶器市

10月4日(木)~8日(月・祝)

長崎県佐世保市/三川内焼伝統産業会館前駐車場

 

萩・田町萩焼まつり

10月5日(金)~8日(月・祝)

山口県萩市/萩市田町商店街

 

笠間浪漫

10月6日(土)~8日(月・祝)

茨城県笠間市/笠間芸術の森公園イベント広場

 

信楽陶器まつり

10月6日(土)~8日(月・祝)

滋賀県甲賀市信楽町

 

たじみ茶碗まつり

10月7日(日)・8日(月・祝)

岐阜県多治見市/多治見美濃焼卸センター

 

丹波焼陶器まつり

10月20日(土)・21日(日)

兵庫県篠山市/篠山市今田支所

 

備前焼まつり

10月20日(土)・21日(日)

岡山県備前市備前焼伝統産業会館、JR赤穂線伊部駅周辺

 

この後も各地でさまざまな催事が行われますので、好みのやきものが出る催事を調べてみるのもいいですね。

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