2018年05月25日

菜の花

春になると、鮮やかな黄色い花を咲かせる菜の花。一面に広がる菜の花畑は黄色いじゅうたんのようで、とてもきれいですね。
菜の花は見るだけでなく、食べてもほろ苦い春の味がします。

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■菜の花とは
「菜の花」とはアブラナ科の野菜の花のこと。菜の花はある特定の種類の野菜をさすのではなく、アブラナ(油菜)、コマツナ(小松菜)、ハクサイ(白菜)、ダイコン(大根)などのアブラナ科の花を総称して「菜の花」といいます。

花の色は黄色に限らず、白や紫のものもありますが、一般的な黄色い菜の花は、アブラナやセイヨウアブラナの花をさしていることが多いようです。なお、アブラナというのは、種から「菜種油」が採れることから命名されました。

食用としてスーパーなどで売られているものには、いくつかの種類があります。
定番のからし和えなどに使われる、蕾のついた茎と葉を15cmくらいに短く切って束ねたものは、和種の菜の花。おひたしや炒め物などによく使われる、蕾がなく茎葉の部分を長く切って袋詰めにしたものは、セイヨウアブラナの改良種だそうです。

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■菜の花のレシピ
菜の花は、ゆでてからし和えやごま和えにするのが定番ですが、炒め物やスパゲッティなどにも幅広く利用できます。
簡単にできる菜の花のペペロンチーノをご紹介します。菜の花独特のほろ苦さとピリッとした辛みが大人の味です。

【菜の花のペペロンチーノ】
材料(4人分):菜の花1束、ニンニク1片、赤唐辛子1本、スパゲッティ320g~400g、オリーブオイル 大さじ4、 塩 少々、黒コショウ 少々

作り方:
1) 沸騰した湯に塩を入れ、スパゲッティをゆでる。
2) 菜の花は洗って、食べやすい長さに切る。
3) フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクのみじん切りと種を取った赤唐辛子、菜の花を入れてさっと炒める。
4) 3へゆで汁少々とスパゲッティを入れて混ぜ、塩、黒コショウで味を調えてでき上がり。

お好みでベーコンやツナなどを加えるとおいしさもアップ。しらす、あさり、桜えびなどを加えると春らしい一品になります。ぜひお試しください。


■菜の花の栄養
菜の花は蕾の部分も食べますが、蕾には花を咲かせるための養分が豊富。カリウムやカルシウム、マグネシウムや鉄などのミネラルを多く含みます。また、ビタミンCや体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンも豊富な栄養価の優れた野菜です。


■北野菜種御供(きたのなたねごく)

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京都の北野天満宮では、菅原道真の忌日である2月25日に祭礼を行います。古くは御祭神を「なだめる」と音の通じる「菜種(なたね)」の花を供え、「菜種御供(なたねのごく)」といわれていました。明治以降は、菜の花のない時期、道真が好んだといわれる梅を代わりにしたことから「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれるようになり、近年は「梅花祭(ばいかさい)」として親しまれています。

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