2021年01月06日

おしることぜんざい

甘く煮た小豆とお餅の相性は抜群!「おしるこ(お汁粉)」や「ぜんざい(善哉)」は、お餅の定番料理ともいえますね。でも、同じようにお餅と小豆餡を使っていますが、おしることぜんざいは何が違うのでしょうか。


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■関東と関西で違うおしることぜんざい

ややこしいことに、おしることぜんざいの区別のしかたは、関西と関東では違います。
まず、関東では汁気があれば「おしるこ」で、粒餡でもこし餡でも「おしるこ」です。
おしるこの中でもこし餡を使ったものを「御膳汁粉」、粒餡を使ったものを「田舎汁粉」などと呼ぶこともあります。
「ぜんざい」は汁気がない餡にお餅や白玉を添えたものになります。
ちなみに、関東では角餅を使うことが多いです。

関西は、粒餡で汁気のあるものが「ぜんざい」、こし餡で汁気があるものが「おしるこ」とされています。
汁気のない粒餡の場合は「亀山」などと呼びます。そして、関西では丸餅を使うことが多いです。

この分類でいうと、粒餡で汁気がある場合、関東では「おしるこ」または「田舎汁粉」、関西では「ぜんざい」と呼ぶことになりますね。


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■おしることぜんざいの名前の由来

おしるこ(お汁粉)は汁気のある料理なので、見た目からその名がついたと言われていますが、ぜんざい(善哉)という名前はどこから来たのでしょうか。いくつかの説があります。

もともと善哉という言葉は仏教語で「すばらしい」という意味があり、ある僧がお餅の入った小豆汁を「善哉」と称賛したことが由来という説や、一休禅師が初めて食べて「善哉此汁」と言ったからなどの説があります。

また、旧暦の十月、出雲で行われる「神在祭(かみありさい)」でふるまわれた「神在餅(じんざいもち)」が変化して、ぜんざいとなったという説もあります。神在祭では餅と小豆を一緒に煮たものを、神前に供えていたそうです。
どの説も古く、ぜんざいやおしるこは昔から食べられていたことがうかがえます。

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