2024年02月24日

いちご

冬から春にかけては、いちごのおいしい季節です。ショートケーキやいちごジャムなど、1年中親しまれているいちごですが、この時期は、店頭にさまざまな種類のいちごが並び、いちご狩りなども楽しめます。いちごは世界中で食べられていますが、いちごを加工しないでそのまま食べている量は、日本が世界一なのだとか。みんなが大好きないちごの豆知識をご紹介します。

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■びっくり、いちごの意外な正体
・いちごが野菜って本当?
学問的には木になる実はくだもの、草になる実は野菜と分類します。ですから、草になるいちごは「野菜」。農林水産省の統計調査でも野菜に分類されています。
ただし、スーパーなど市場では、おかずとして食べるものは野菜、デザートなどとして食べるものはくだものとして扱っているようです。総務省の家計調査でもくだものとして扱われているので、生活感覚では「くだもの」といえるでしょう。

・いちごの種はどこにある?
いちごの種は、表面にあるツブツブだと思いがちですが、そのツブツブは種ではなく一つ一つが果実。それぞれのツブツブの中に種が入っています。私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、実際は偽果で、茎の先端の花床(かしょう)が膨らんだものです。

・いちごには花言葉がある
いちごは「バラ科」の多年草。花言葉もあって、「あなたは私を喜ばせる」「幸福な家庭」「尊重と愛情」など。いちごのイメージによく合っていますね。

■いちごの栄養成分は?
いちごはビタミンCが豊富で、みかんやグレープフルーツの約2倍。ビタミンB群である葉酸、ポリフェノールの一種であるアントシアニン、食物繊維も多く含まれています。おいしくて栄養的にも優れているのですから、たくさん食べたいですね。いちごは甘いですが、カロリーは他のくだものより控えめなので、たくさん食べても安心です。

■おいしいいちごの選び方
ヘタが緑色でピンとしていて、しなびていないもの。いちご全体が赤く色づいていて、ヘタの近くまで色鮮やかでハリがあり、傷のないものを選びましょう。いちごのツブツブは一つ一つが果実ですから、ツブツブの間隔が空いて、色も赤みを帯びているものが完熟しているもので、甘みも強いそうです。
種類によっては、色が薄くても完熟しているものもあります。白いちごは熟すとツブツブが赤くなるものが多いので目安になるでしょう。

■おいしいいちごの食べ方
いちごは、ヘタを切る前にサッと洗うのがポイントです。ヘタの切り口から水分が入ると風味が落ちてしまいますし、水に漬けておくとビタミンCなどの栄養素が流れ出てしまいます。食べる直前に洗い流す程度にサッと洗いましょう。
いちごは先端部から熟していくため、ヘタの近くよりも先端のほうが甘く感じられます。ヘタのあったほうから食べ始めると、より甘く感じられるでしょう。

■いちごの保存方法
いちごは収穫された後は追熟しないので、買ったらすぐに食べることをおすすめします。
それでも、生食用に保存するときは、パックから取り出し、いちご同士が触れないようにアルミホイルに並べたりポリエチレン袋に入れたりして、冷蔵庫へ。
水洗いするとカビが生える可能性があるので、食べるときに洗うのがおすすめ。洗ってしまった場合は、キッチンペーパーなどで水分をよく取ってから保存してください。
長期で保存したいときは、冷凍がおすすめです。
サッと水洗いして水分を取り、ヘタも取り除いて冷凍保存用の袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
食べるときは自然解凍で。全部とける前のシャーベット状の時がひんやりとしておいしいです。また、凍ったままのいちごと砂糖を煮れば、生のいちごを使うより、滑らかないちごジャムが作れます。

■ブランドいちごなど、多種多様な日本のいちご
日本のいちごは約300品種と大変多く、世界全体でみても日本の品種が約半分を占めているそうです。現在も日本各地で品種改良が重ねられ、新しい品種が続々と登場。生産地限定の「ご当地ブランド」いちごもあります。ひと口にいちごといっても、品種の違いによって香りや味わい、大きさもさまざま。昔に比べると、店頭に並ぶいちごの種類が格段に増えているので、食べ比べる楽しみも広がりますね。

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