2020年05月11日

白えび

春から夏にかけて旬を迎える「白えび(しらえび)」は、5~8cmくらいの小さなエビ。富山県の特産で、地元では「しろえび」と呼ばれています。桜えびに比べるとあまり馴染みがないかもしれませんが、甘みがあり、富山湾の旬の味として人気があります。

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■日本の固有種で富山湾の特産
白えび(しらえび)は、桜えびと同様に深海に生息するえびの一種ですが、日本の近海にしか生息していない固有種です。商業的にたくさん獲れる唯一の漁場は富山湾で、富山県では「しろえび」と呼び、ぶり、ホタルイカと並んで「富山のさかな」として特産品となっています。(なお、シロエビという別のえびがいます。富山湾の白えびはオキエビ科、シロエビはクルマエビ科です。)
獲れたばかりの白えびは透き通った淡いピンク色で、陽の光に反射してキラキラと光ることから「富山湾の宝石」ともいわれます。水揚げしてからしばらくすると体色が白く変わるので白えびと呼ばれるようになりました。


■白えび漁は夏が最盛期
富山湾の白えび漁は、4月から11月が漁の期間。4月の解禁から最盛期を迎える夏場が白えびの旬となります。
傷みが早いことから産地以外には出回りにくかったのですが、今は生鮮品や冷凍品の他、釜揚げなどの加工品、かき揚げなどの調理済み食品などもあり、一年を通して入手しやすくなりました。


■白えび料理いろいろ
昔は、白えびからいい味が出るので吸い物にしたり、出汁をとったりという使い方が多かったそうですが、今はお刺身で食べたり、殻ごと歯ごたえ良く食べられる揚げ物にしたり、いろいろな料理で楽しまれています。白えび料理を出すお店があれば味わってみたいものですね。
お店がない、出かけられないという時でも白えびさえ入手できれば、家で簡単にできるから揚げがおすすめです。

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白えびは洗ってよく水気をきって、ヒゲを取り、小麦粉または片栗粉をまぶします。180度の油で1尾ずつくっつかないように揚げ、ほんのり色づいたらクッキングペーパーなどにあげて油を切り、塩を振ってでき上がりです。

長いヒゲは初めにカットしておくと、食べやすくなります。粉はできるだけ薄く、素揚げに近いぐらいにしたほうが、白えびの味が楽しめます。殻ごと揚げたカリッとした歯ごたえと香ばしさ、白えびの甘みが後を引くおいしさで、ビールのおつまみにもピッタリです。
また、新玉ねぎや三つ葉と一緒にかき揚げにするのもおすすめです。

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