雑節の「入梅」は、梅が実る頃なのでその名が付けられました。つゆも「梅雨」と書きますね。この時期になると、青梅も出回りはじめます。赤じそといっしょに漬け込む梅干し作りはちょっと大変ですが、梅酒なら簡単にできます。6月につければ8月には飲みごろになります。
【材料】
青梅...1~1.5㎏
氷砂糖...400~600g
ホワイトリカー(果実酒用焼酎)(アルコール度数35度)...1.8L
竹串、殺菌した広口瓶
【作り方】
①青梅は洗って水に6~8時間つけ、アク抜きする。
②ザルにあげて水気を切り、ふきんでよく拭く。
③成り口(実が枝についていた部分)に付いているホシを、実を傷つけないようにして竹串で取り除く。
④熱湯で殺菌した広口瓶に青梅と氷砂糖を交互に入れる。
⑤ホワイトリカーを注ぎ入れ密閉して冷暗所に保存する。
梅酒は2、3ヶ月後くらいから飲みごろになりますが、もっと時間をかけて熟成させても美味しさが増します。
お酒は、ホワイトリカー以外でもできます。芋焼酎やブランデーなどもおすすめです。
アルコール度数が高いほうが熟成が進みやすいのですが、アルコール度数の低いワインや日本酒でもでき、最近は日本酒を使った梅酒が人気のようです。
甘味もグラニュー糖やはちみつ、黒砂糖など、氷砂糖以外の甘味でも風味が変わって、また美味しいもの。いろいろ組み合わせて自分のオリジナル梅酒を作ってみてはいかがでしょうか?
梅酒の作り方を応用して、いろいろな果実を漬け込むといろいろな果実酒ができます。 上手に作るポイントは2つ。
★熟し過ぎない新鮮な果実を使うこと
★変色防止の為、レモンの輪切りを入れること
ホワイトリカーなどベースの酒1瓶(1.8L)に対して、レモン4個、氷砂糖200~500g(お好みの量で)を用意して、
キウイ(7~8個)を入れれば、キウイ酒
ゆず(5個)を入れればゆず酒
びわ(1kg)を入れればびわ酒になります。
いろいろ作って飲み比べるのも楽しいものですが、くれぐれも飲み過ぎないようにしましょう。
梅酒の色を濁らせないためには、途中で梅の実は取り除きます。
梅の実はそのまま食べてもおいしくいただけますが、多すぎて食べきれないときはジャムにして、パンに塗ったり、ヨーグルトに入れたりしてもよいでしょう。
また、鶏肉や豚肉を煮るときに加えるなど、料理の素材としても使えます。
お菓子作りが得意な方なら、パウンドケーキに入れてもおいしそうです。
梅の酸っぱさのもとはクエン酸です。クエン酸には疲労回復効果があるといわれていますが、何より蒸し暑いときにサッパリとした酸味を感じると、気分が爽やかになって、食欲も刺激されます。暑さに負けないように、梅酒を食前酒にしたり、梅の実を料理に活かしてみたりするといいですね。