日々の便り

2015年10月07日

朝露が冷たい「寒露」。冬鳥が季節を運ぶ「鴻雁来」。

10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露が降りる頃という意味です。昼間は晴れるとまだ少し暑い時がありますが、朝晩はひんやりと冷え込むようになり、暦通りに秋を感じるようになりました。稲刈りが終わるころで、その他の農作物の収穫もたけなわです。

また、七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」に入ります。4月10日頃の「鴻雁北(こうがんかえる)」と対になり、北の方から雁が再び渡ってくる頃です。雁のようにシベリアなど北からやってきて日本で冬を越す渡り鳥を「冬鳥」と呼び、白鳥、ツル、カモ、ツグミなどがいます。これに対してツバメのように春から夏にやってきて日本で繁殖し、秋に南方へ帰る鳥を「夏鳥」といいます。
また、北極圏やシベリア地方で繁殖し、南半球まで渡って越冬するシギ・チドリ類は、春と秋の2回日本に立ち寄るので「旅鳥」と呼ばれています。

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さて、10月は秋祭りシーズン。
7日から9日まで長崎市では、諏訪神社の祭礼「長崎くんち」が行われています。
「くんち」とは九州北部の秋祭りの名称で、9月9日の重陽の節供に合わせて祭りを行ったことから「9日(くにち)」が「くんち」となりました。
「長崎くんち」のほかにも、「佐世保くんち」「伊万里くんち」「唐津くんち」など各地でくんちが行われ、九州の秋の風物詩になっています。

また、奈良・春日大社では10月10日から12日までの3日間、毎年恒例の「鹿の角きり」が行われます。10月は「灘のけんか祭り」や京都の「時代祭」なども盛大に行われます。
全国各地、そして身近なところでも様々な秋祭りやイベントが行われますので、ぜひ、出かけてみてくださいね。

【季節のめぐりと暦】二十四節気
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】秋祭り
http://i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/akimatsuri/
【季節の行事】鹿の角きり
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/2018-100310.html
【暮らしを彩る年中行事】重陽
http://i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/

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