9月17日からは七十二候の「玄鳥去（つばめさる）」になります。ツバメが子育てを終え、南へ帰っていく頃。ツバメは民家の軒先などに巣を作るので、親鳥がせっせとヒナにエサを運ぶ姿もよく見られます。ツバメは田畑の害虫を食べてくれる益鳥として昔から親しまれてきましたが、最近は耕作地の減少や、巣作りに適した家屋の減少などで数が減っているそうです。来春も元気な姿がたくさん見られると良いですね。



そして9月19日は「彼岸の入り」です。秋分の日（9月22日）を中日とし、その前後3日を合わせた7日間が秋の彼岸で、初日の19日は彼岸の入りとなります。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、秋分が過ぎれば秋も深まってきます。夏の子育てを終えて南に帰るツバメたちは、秋の訪れを感じて旅立っていくのでしょう。

また、9月19日は敬老の日。長年社会のために働いてきたお年寄りを敬い、長寿を祝う国民の祝日です。母の日や父の日は外国発祥ですが、敬老の日は日本生まれ。お年寄りを敬う日本人の気持ちの表れといえます。

日本には、節目の年齢ごとに長寿を祝う風習もあります。「還暦（かんれき）」「古希（こき）」「喜寿（きじゅ）」「傘寿（さんじゅ）」「米寿（べいじゅ）」「卒寿（そつじゅ）」「白寿（はくじゅ）」などの節目がありますが、皆さんは、それぞれ何歳を表しているかご存知ですか？今や日本は世界屈指の長寿国ですが、「健康で長生き」であることが一番です。健康を気遣い、年齢に負けず、いつまでも元気でいてほしいですね。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節のめぐりと暦】雑節／彼岸
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/higan/index.html
【暮らしを彩る年中行事】敬老の日
http://i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/keirou/
【暮らしの作法】長寿祝い
https://www.i-nekko.jp/saho/girei/choujyu/