5月31日から七十二候では「麦秋至(むぎのときいたる)」です。
麦畑が黄金色に色づき、収穫時を迎えます。季節は梅雨にさしかかるところですが、麦の穂が実り始める頃なので、麦にとっては実りの秋に相当します。「麦秋(ばくしゅう)」は夏の季語で、黄金色の波のように穂を揺らす風を「麦の秋風」といいます。
日本では、麦の種蒔きは秋から初冬にかけて行われます。秋蒔きの麦は、寒い冬を越さないと穂を出さない性質があるからです。
芽が出てある程度成長したところで行われるのが日本独特の農法である「麦踏み」。麦の上からぱらぱらと土をかけ、麦をしっかりと踏みつけることで、霜柱で根が切れたり風で土が飛ばされたりするのを防ぎます。また、踏まれた刺激で寒さに強くなり、分けつ(茎が何本にも増えること)も進みます。
そして、初夏の頃、収穫のときを迎えます。
さて、庭先やベランダでも見かける「てんとう虫」。よく見られるのはナナホシテントウですが、てんとう虫には種類も多く、人の役に立つ益虫もいれば害をなす害虫もいます。
また、てんとう虫は幸せのシンボルともいわれていますがなぜでしょうか?そのヒミツはこちらをご覧ください。
【暮らしのまつり・遊び】てんとう虫
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/2020-052708.html
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
2020年05月30日