十二支には「初午」など、「初」をつけてその時期にふさわしい催事を行う風習があります。
・初子(はつね):正月または11月の最初の子の日
正月最初の子の日には、野に出て小松引きや若菜摘みなどの子の日遊びが行われ、11月最初の子の日には、商家では大黒天を祀った。
・初丑(はつうし):夏の土用のうちの最初の丑の日
鰻を食べたり、丑湯に入ったりする風習がある。
・初寅(はつとら):正月最初の寅の日
福徳を願って毘沙門天に参詣する風習がある。
・初卯(はつう):正月最初の卯の日
初卯詣が行われる。
・初辰(はつたつ):正月最初の辰の日
防災のまじないをする日。 大阪の住吉大社では、月の初めの辰の日に「初辰まいり」を行い、48回で四十八辰=始終発達するとされている。
・初巳(はつみ):正月最初の巳の日
弁財天に参詣する風習がある。
・初午(はつうま):2月最初の午の日
稲荷神の祭日で、各地の稲荷神社で初午祭が行われる。いなり寿司、しもつかれ、初午団子などの行事食もある。
・初申(はつざる):旧暦2月の最初の申の日
奈良の春日神社の祭典が行われる。
・初酉(はつとり):正月または11月の最初の酉の日
浅草鷲神社の祭礼がある。酉の市も各所で開かれる。
・初亥(はつい):正月最初の亥の日
摩利支天(まりしてん)の縁日がある。