入梅

梅雨に入ることを「入梅」といいますが、農作業をする上で雨期を知ることはとても重要なことなので、江戸時代に暦の上での「入梅」が設けられ、雑節のひとつとなりました。

暦の「入梅」と気象の「梅雨入り」

昔は芒種以降の最初の壬(みずのえ)の日、立春から135日目などとされていましたが、現在は太陽の黄経が80度に達した日とされています。
暦の上ではこの日から梅雨ですが、実際は気象庁の発表する「梅雨入り宣言」が目安。南北に細長い日本は、北と南では気候も大きく違い、梅雨入りも梅雨明けも、ほぼ南の方から順にやっています。
梅雨の期間は約1ヶ月半から2ヶ月くらいで、年によって変動します。「入梅」に対し、梅雨明けすることを「出梅」といいます。
ちなみに、暦の上の入梅は毎年6月11日頃。関東地方の梅雨入りの平年値は6月8日頃で、梅雨明けの平年値は7月21日頃です。
北海道では梅雨はありません。

梅雨入りイメージ

「入梅」は梅の季節

梅が実る頃だからその名が付けられた「入梅」。つゆも「梅雨」と書きます。
青梅も出回りはじめます。梅干し作りはちょっと大変ですが、梅酒なら簡単にできます。6月につければ8月には飲みごろになります。

梅酒イメージ

梅雨時だけの赤じそを使って

梅雨に入ってまもなく、赤じその葉がスーパーや八百屋さんに出回ります。
しそは「紫蘇」と書くとおり、本来は赤じそで青じそはその変種です。赤じそは6月から7月の梅雨時だけのもので、梅干しを漬けるのに使いますが、葉を煮だしてしそジュースにするのもおすすめです。

しそジュースイメージ

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