夏バテ気味だったりすると、普段は元気な人でも体調を崩しやすくなります。昔ながらの知恵を活かし、台所にあるものを、体調管理に役立ててみてはいかがでしょう。
【酢】
酢には防腐・抗菌効果があり、食べ物を傷みにくくする効果があります。
魚の酢漬け、野菜の酢漬けなど保存料なしでも日持ちするのは、酢などの力で細菌の繁殖が抑えられるため。酢に漬けておくと多くの菌は死滅することがわかっています。
酢漬けばかりでなく、すし酢を作っておくとあらゆる料理に使えて便利です。
・すし酢の作り方
米酢 1カップ、砂糖 大さじ8、塩 小さじ4 を保存容器に入れて振り、混ぜ合わせて冷暗所で保管します。
酢も砂糖も塩も保存食なので、常温で1年以上保ちます。お寿司に限らず、すし飯をお弁当に入れたり、保温ジャーのご飯に加えて腐敗を防いだりすると安心。酢のものなどを作るときにも役立ちます。
酢は食用として使われるだけではありません。
野菜や魚を洗う時に、薄めた酢水で洗うと雑菌の増殖を防ぐことができますし、ステンレスのシンクや排水口の掃除にも大活躍します。
台所の水回りもスッキリきれいにして、菌の繁殖を防ぎましょう。
【緑茶】
緑茶は、鎌倉時代に中国から伝わった当初は薬として珍重されていました。
宋からお茶を持ち帰った栄西(えいさい)禅師は、お茶の効用や製法などについて記した「喫茶養生記(きっさようじょうき)」を、将軍源実朝に献上したと言われています。
お茶に含まれるカテキンには、消臭・抗菌・解毒作用があり、飲むだけでなく、調理前のまな板に緑茶をスプレーすると食中毒の予防になります。
【わさび】や【大葉(しそ)】などの薬味も、食中毒を予防する食品として、昔から使われてきたものです。上手に取り入れて、夏を元気に過ごしましょう。
※詳しくはこちらをご覧ください
【食の歳時記・旬の味】夏を乗り切る薬味の知恵
こちらも合わせてご覧ください
【食の歳時記・旬の味】夏の味覚~夏野菜