7月17日から七十二候の「鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)」。鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃です。
日本で鷹といえば大鷹をさすことが多いようです。南西諸島などを除く日本各地に生息し、山地の森林や里山の森などで繁殖します。4~5月頃に産卵、5~6月頃に孵化し、孵化した雛は1ヶ月ほどで親鳥と同じぐらいの大きさとなり、6~7月には巣立ちの準備を始めます。飛び方を覚え、狩りを学んで1か月もすると、親のもとから巣立っていきます。
日本に生息する猛禽類の中で食物連鎖の頂点に立つのが大鷹。からだの大きさはカラスと同じくらいですが、鳩やムクドリなどの鳥を空中で捕えて食べます。その狩猟能力の高さから、古くから鷹狩りに利用されてきました。
さて、7月の第3月曜日は国民の祝日「海の日」で、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としています。
もともとは、明治9年、明治天皇が当時の最新鋭であった灯台視察船「明治丸」に乗船され、東北・北海道をめぐる旅から、7月20日、無事横浜港に帰着されたことを記念して昭和16年に「海の記念日」が制定されました。それが平成8年から「海の日」として国民の祝日になり、平成13年の祝日改正によって平成15年からは7月の第3月曜日になりました。
7月は「海の月間」にもなっており、海関連のイベントが全国各地で行われています。
海がない内陸県では、ほとんどイベントもなく、ちょっと寂しい気もしますが、海に関心を寄せる日にしたいですね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
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2016年07月16日