8月11日は「山の日」。2014年に制定され、今年の8月11日が初施行となる国民の祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日とされています。日にちの案はいろいろありましたが、お盆休みにつなげやすいなどの理由で8月11日になりました。これにより国民の祝日は年間16日になりました。
これを記念して「第1回全国山の日記念全国大会」が、長野県松本市上高地で開催されます。海の日同様、山の日も、単なるお祭り的な祝日ではなく、自然と人間との共存を考えていくための有意義な一日として、式典や記念行事が行われます。
さて、8月12日から5日間は、七十二候では「寒蝉鳴(ひぐらしなく/かんせんなく)」の期間です。「寒蝉」とは秋を告げる蝉のことで、蜩(ひぐらし)が鳴き始めるという意味。蜩が「カナカナ・・・」と鳴くのは、日の出前や日の入り後など薄暗い時間帯。夕暮れに鳴くので「日暮し」と呼ばれるようになったそうです。
実際に蝉が鳴く時期から、秋を告げる蝉はツクツクボウシだとする説もあります。確かにツクツクボウシが鳴く頃は夏休みも終わる頃。宿題を終わらせるために必死になっていた頃を思い出させる鳴き声です。蝉の声ひとつにも、季節の移り変わりを感じますね。
夏の虫はトンボやチョウ、カブトムシなどたくさんいますが、大きな鳴き声でひときわ存在感を示しているのが蝉たちです。成虫としての短い命を燃やすように、いっせいに鳴き立てる声は「蝉時雨(せみしぐれ)」ともいわれ、夏の風物詩のひとつ。
メスは鳴かず、鳴くのはオスだけで、鳴き方や鳴く時間帯は種類によって異なります。どんな蝉がどんな鳴き方をしているのでしょうか。こちらを参考にしてみてくださいね。耳を澄ますと蝉時雨の中の蝉の声を聞き分けられるかもしれません。
【暮らしの中の歳時記】蝉の声
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-080810.html
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
2016年08月10日