2018年05月26日

みょうが

料理の味を引き立て、薬効成分をプラスするのが薬味。夏場に薬味としてもよく使われるみょうがは、夏バテ防止にも一役買っています。日本では古くから親しまれていますが、みょうがを食用にしているのは日本だけです。日本にはみょうがの甘酢漬けなど、いろいろな食べ方があります。おいしく食べて元気な夏を過ごしましょう。

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■「花みょうが」と「みょうがたけ」

みょうがはショウガ科の多年草。地下茎を伸ばして増え、地表に伸びている茎のようなものは偽茎です。赤紫色のふっくらとしたみょうがは、地下茎から、つまり土の中から顔を出す花の蕾のようなもの。そのため「花みょうが」とも呼ばれます。偽茎の部分に盛り土をして軟白栽培したものは「みょうがたけ」と呼ばれ、春先に出回ります。


■みょうがの栄養と選び方

みょうがの香り成分であるアルファピネンは、食欲増進や消化を助けるなどの効用があります。また、発汗を促したり、血流を良くしたりする他、リラックス効果もあります。
みょうがを買う時は、ふっくらと丸みがあるものを選びましょう。保存する場合は、乾燥しないようにラップで包み、冷蔵庫の野菜室へ。しかし、香りとシャキシャキとした歯ごたえが身上なので、入手したらなるべく早く食べるのがおすすめです。
香りや効果効能を活かすなら、加熱しないほうが効果的です。


■「みょうがの甘酢漬け」の作り方

みょうがといったら「甘酢漬け」。冷蔵庫に常備しておきたい一品です。

【材料】
みょうが......200g、
・甘酢の材料
酢......3/4カップ、水......1/2カップ、砂糖......1/2カップ、粗塩......小さじ2

【作り方】
①みょうがを縦半分に切り、さっと湯通しして、ザルに広げて冷まします。
②甘酢の材料を鍋に入れて煮立て、冷まします。
③熱湯消毒などをした清潔な保存瓶に①を入れ、②を注いでふたをし、冷蔵庫に保存します。
翌日から食べられます。

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■みょうがの「だし」風

山形の郷土料理「だし」のように、みょうがや夏野菜を刻んで混ぜるだけ。
常備しておくと、ごはんにのせたり、そうめんの付け合わせにしたり、冷ややっこの薬味などにも活躍します。

【作り方】
みょうが、きゅうり、なす、オクラ、しょうがなどを粗みじんに切ります。
味つけは醤油とかつお節を適宜加えて味を見ます。
塩昆布やポン酢などで和えたり、お好みでゴマやシソを加えたりしても良いですね。


■おまけのもう一品 ~みょうがの洋風冷ややっこ

夏場に食卓への登場回数が増える冷ややっこ。「だし」風の他、ワインにも合うこんな食べ方はいかがですか?

【作り方】
みょうがとトマトを粗みじんに切り、食べやすく切った木綿豆腐にのせます。そこへオリーブオイルをかけ、黒コショウ、ハーブソルトをふります。

こちらもあわせてご覧ください。

【食の歳時記・旬の味】夏を乗り切る薬味の知恵
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_natsu/2018-052604.html

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