日々の便り

2016年03月16日

雑節のひとつ「春の社日」。春のお彼岸はぼたもちをお供え。

3月17日は雑節のひとつ、春の社日です。
今はあまり馴染みがありませんが、春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日を「社日」といい、雑節のひとつとして親しまれていました。春の社日は「春社」と呼ばれ、種まきのころの節目として五穀の種子を供えて豊作を祈り、秋の社日は「秋社」と呼ばれ、収穫の時期の節目として、初穂を供えて収穫を感謝する習わしがあったそうです。
また、社日は「土の神」をまつるので、この日は農作業など、土をいじることを忌む風習が各地に残っています。

さて、もうすぐ春のお彼岸。春彼岸は春分の日を中日として、前後の3日を合わせた7日間です。今年の春分の日は3月20日なので、彼岸の入りは3月17日、彼岸の明けは3月23日となります。彼岸の入りには、家に仏壇があれば掃除をして清めましょう。故人の好物を供えたり、花を飾ったりして、彼岸の間は毎日お参りをしたいものです。

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また、春のお彼岸にお供えし、おいしくいただくのは「ぼたもち」。「棚からぼたもち」ということわざがあるくらい、甘いあんこがついたもちはごちそうでした。
春は牡丹にちなんだ「ぼたもち」、秋は萩にちなんだ「おはぎ」と季節の花にちなんだ名前で呼ばれています。あんこの小豆は秋に収穫されるので、春はかたくなった皮を取ったこしあん、秋は皮ごと使った粒あんを使っていました。そのため、本来「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」は粒あんを使って作ります。

でも、現在はこうした違いにはこだわらなくなり、きな粉やすりごまのぼたもちなど、種類もいろいろありますね。おはぎ、ぼたもちについて作り方もご紹介しています。
【食の歳時記・旬の味】おはぎ・ぼたもち
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_aki/2018-052711.html

【季節のめぐりと暦】雑節/社日
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/shajitsu/index.html
【季節のめぐりと暦】雑節/彼岸
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/higan/index.html
【季節のめぐりと暦】二十四節気
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/index.html

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